上場熱から一転、信用危機へ
サイト運営企業が列をなして上場し、そこに多くの資金が流れ込む――海外資本が「中國神話」に熱を上げていた2011年の上半期。ウォール街では「史上最大の集中上場」と言われる中國ネット企業のIPOブームが起こっていた。奇虎360、人人網、淘寶網など7社のネット企業が、アメリカのナスダックやニューヨーク株式市場で上場を果たしたのである。「13億人の大市場」と「中國株ブーム」に、海外市場の投資家が無限の期待をしていた時期だ。
しかし、中國のネット企業が大挙してアメリカ市場に乗り込んだ3~4月ごろから、少數の中國企業による業績のねつ造と違法なオペレーションによって、中國株がいまだかつてない信用危機に陥った。中國のネット企業もそれによって株価が急落した。6月以降、中國ネット企業の海外での上場は滯り、唯一、土豆網だけがIPOを実現させた。