香港ハンセン銀行は30日、世界初の人民元建て金ETF(上場投資信託)を発行すると発表した。同ETFは2月14日に香港証券取引所に上場する。
同ETFの価格はロンドン金市場で現(xiàn)地時間午前11時までに発表される1トロイオンス當(dāng)たりの米ドル建て金価格で算出する。
ハンセン銀行の馮孝忠理事は今回の発表について、人民元建て資産運用商品への需要が高まったため、投資の新たなオプションとして発行を決定したと述べた。
同理事は、「同基金は為替スワップを通じて人民元の為替リスクを回避する」と述べた上で、「最終的に、ETFの価格は金相場とほぼ同じになる。同ETFと金相場の誤差は年間2%以下」との見方を示した。
また、ハンセン投資サービスの溫灼培チーフアナリストは、「世界の利率は低く、ヨーロッパやイギリスが再度量的緩和策を打ち出す可能性がある」との見解を示した上で、「現(xiàn)在の金相場はあまり高くないが、中國本土の株式市場が安定を保ち、また金の需要が増えれば、金価格は年末までに1900ドルまで高騰する可能性がある」と分析。そのほか、アメリカが再度量的緩和を発表すれば、金相場は2000ドルになることも否定できないとの見方を示した。
「中國網(wǎng)日本語版(チャイナネット)」 2012年1月31日