一般家庭への參入難しく
取材で明らかになったのは、「天津市のスーパーに並んでいるのはほとんどが、『海徳潤滋』というピュアウォーターであり、販売価格は1本當たり1元ほどで、通常のミネラルウォーターと変わらない。このピュアウォーターこそ、港の海水淡水化工場で生産された淡水で製造したものである」ということだ。
記者が1本購入し、試飲したところ、海水の塩気は感じられなかったものの、舌觸りが滑らかではなかったことに気付いた。スーパーを訪れた客にこのピュアウォーターについて意見を聞いてみたところ、多くの人が「一般的なミネラルウォーターと比べて、口當たりが悪い」と感じたようだ。また、一部の人からは水の質や安全性を懸念する聲が上がった。スーパーの従業員は「このピュアウォーターはずっと売上が芳しくない」ことを教えてくれた。
このような事態は、水不足にある沿海部の都市で海水淡水化プロジェクトを実施して數年、世に出た淡水の品質が試される段階になって、直面した現狀を露にしている。