ここでは、難しい議論を省きますが、この數十年だけの國際ビジネスをみますと、歐米諸國が歐米諸國特有の文化ととらえるのか、先進國?近代化國の文化ととらえるのかがキーポイントだとおもいます。日本企業はこの數十年で、歐米諸國特有の根底的文化(日本特有の文化と相対的に遠い)だから成功したのか、それとも、先進國?近代化國の文化だから成功したのかということです。
資料寫真
もし、これまでの日本の國際ビジネスの成功が、歐米諸國特有の根底的文化(日本特有の文化と相対的に遠い)だから成功したのであれば、中國圏特有の根底的文化(日本特有の文化と相対的に近い)において成功するかは、極めて新しい挑戦ということになります。いわば、たとえ國際的企業だとしても、企業內に近似的文化における成功ノウハウ(Knowledge)が存在しない事になりますから、成功しない可能性も多いにあるわけです(決して、國際的企業だからといって日本資本のそうした大企業が中國圏市場で競爭優位となりえない)。ただし、実は中國圏特有の根底文化は日本特有の文化と相対的に「遠い」と想定するならば、この結果とは逆になるでしょう(例:アメリカも中國も同様に大陸的である)。
一方で、これまでの日本の國際ビジネスの成功が、先進國?近代化國の文化だから、歐米諸國で成功したのであれば、中國圏の新興國もまた、先進國?近代化國へと向かっていく中でこれまでの成功ノウハウをそのまま転用できる可能性が高いと言えます。
ちょいと、ややこしくなってしまいましたので、最後に簡単にまとめておきましょうか。この數十年歐米市場で成功を収めてきた日系企業が、今後中國圏アジア市場で成功する「ひとつ」の要因として、下記のケースにまとめられるでしょうか。