幼い少年がスーパー探偵ぶりを示す「名探偵コナン」、ピンク色の口紅で頭にはリボンを結んだ店員たち、ぬいぐるみを肌身離さず持ち歩く會社員……日本人ほど極端に「カワイイ」を追い求める民族は世界中どこにもいない。「中國経済週間」が伝えた。
日本のある化粧品會社が行った調査によると、20歳から30歳前後の日本人女性は漫畫やアニメのキャラクターが大好きで、無邪気な少女風?ドール風に裝うのを好むという。彼女たちは立ち居振る舞いでも「カワイク」するのが好きで、恐いときには大聲で「キャーッ」と叫び、怒ったときには文字通り地団駄を踏む。30歳をいくつも過ぎたキャリア女性でさえ天真爛漫な少女風で、その年齢にふさわしい成熟や果斷さ、獨立心などを備えていないという。
今では日本人男性も「カワイイ」ブームに參入している。日本のテレビや映畫には攜帯電話に「カワイイ」デコシールを貼った男性や、斜めがけしたカバンにマスコットをつけた男性など、細部に少年の無邪気さを宿した男性が數多く登場する。
日本に暮らして15年になる有人の話によると、日本企業には厳格な階層があるが、「カワイイ」部下は上司に可愛がられやすい。上司の方でも彼らを脅威とみなさないため、うち解けた上下関係が築けるという。こうしたわけで、大人たちの中には無意識に「カワイク」なることを受け入れる者が出てくる。こうした人たちの潛在意識では、社會人になることは子どもの成長のようなもので、だからこそ子どもで居続ける道を選ぶのだという。
だが最近、日本の識者からこんな聲が聞かれるようになった。「カワイク」裝い、ものを考えず、流行に押し流されるという行為は、日本民族の集団としての知力が衰退しつつあり、日本が低知力の社會に突入したことを示しているのだ、と。