「日米基軸」と「アジア戦略」は両立しない
「西洋に屬し、アジアにも屬す」。日本人でさえ、自分の國が「漂流している國」だと稱することにまったく抵抗を感じず、「日本はいったいどこにあるのか」についてはっきりしていない。日本JCC新日本研究所の庚欣副所長はこの問題について、日本外交にはいくつかの「ジレンマ」があるとまとめた。
日本は國家モデルの転換と政治的獨立の道を歩みたいと願っているが、直ちに米國から離れることはできない。これが一つ目のジレンマ。二つ目のジレンマは、中國の経済成長に乗じ、中國の國際的な政治力を借りて、米國から獨立するための外交バランスをとる手段を得たいと願っているが、中國や東アジアの前で弱さを露呈したくはないこと。三つ目は國內に対するもので、「政治?外交の転換」や「自分が一家の主になる」という民意に応える必要がありながらも、力相応に事を進めなければならず、早急にはできないというジレンマである。