民主黨政権には自己矛盾がある。中國市場に重視し、それを日本経済のけん引役とし、更に多くの中國人観光客を來日させて日本の観光業の促進を望む一方で、最大の貿易パートナーを「脅威」と見なしている。これは「ご馳走になっておきながら、その人を罵る」ことと同じだ。
日本がこのような行動を起こした理由は、中國の急成長に適応できず、中國の國防の正常活動にもっと適応できないことにある。呉懐中氏は、「ゼロサムゲーム思考は日本の精神を不安定にし、焦らせ、このような心理狀態は近年の中國の國力と軍事力のさらなる臺頭に伴いますます著しくなっている」と話す。釣魚島、東中國海大陸棚、軍事発展、資源買収など、利用できるほぼ全ての話題が爭いのでっち上げや脅威の強調に使われる。こうして、米國を引き込むだけでは足りずに、さらに周辺國を引き込み、「南中國海問題」を持ち出して中國を抑えようとする異常な外交行動に出た。
日本のこのような「隣國を災いとする」心理狀態と行動は、日本の安全を維持するための「防衛の道」ではない。呉懐中氏は、「第二次世界大戦以降、日本はいかなる國からも戦爭や侵略、害を受けたことはないが、頻発する自然災害で何度も大きな損害を被った」と話す。このような正確な「脅威」を認識すれば、日本は最大の安全戦略と防衛政策は隣國と仲良くし、パートナーとなり、自然災害による安全と生存の問題解決に力を入れることだとわかるだろう。
「中國網日本語版(チャイナネット)」2011年8月3日