■日本全體を覆う不安と不信
以前、日本國民は自民黨には不信を、民主黨には不安を抱いていた。2009年に政権交代が実現した大きな原因はこれだ。現在は不安と不信が日本全體を覆っている。これには年金?保険制度の維持難への不安もあれば、草食化後特有の対外環境への敏感さもある。
日本の政治家とメディアが唯一信じている國が米國だ。不安と不信のため、日本は対米依存を深め、政治?軍事上の同盟から米國主導のTPP(環太平洋経済連攜協定)へと一層接近し始めている。日本メディアは以前よりも日米同盟の強化を通じた中國牽制を強調し、強烈な嫌中感情を顕わにしている。國交正常化40周年を迎えても、中日関係は「不惑」にはまだ遠い。
日本政治の安定、経済成長は、中國経済の発展に大切な國際環境をもたらす。日本の動揺は日本自身が失われた20年から脫する上でもマイナスだし、東アジア各國にとっても無益だ。だが日本が今年安定へ向かうことは、消費稅率の引き上げから見ても、日本企業の草食化から見ても、日本國民の不安?不信感情から見ても、実現困難だ。
「人民網日本語版」2012年1月6日