沖ノ鳥礁に関してだけでなく、中國との釣魚島問題、韓國との獨島(日本名:竹島)問題、ロシアとの北方四島(ロシア名:南千島諸島)問題においても、日本は近ごろ高望みし、いざこざを絶えず引き起こすなどの積極的な姿勢を見せている。これらの島を獲得する目的は、海洋権益を守り、地政學的に有利な立場に立ち、海洋覇権の獲得に向けて準備を整えることにほかならない。
日本國內のエネルギーは海外、特に中東地域からの輸入に頼らなければならないため、日本は海洋航路の安全確保に特に重點を置いている。南中國海は中東からエネルギーを輸入する際に必ず通る場所であることから、日本は中國と関係國が繰り広げる南中國海の領有権爭いに大いに注目してきた。中國をけん制し、南中國海進出という目的を果たすため、日本はフィリピンとの関係を強化し、ベトナムとの距離も近づけ、さらにはフィリピンに12隻の巡視船を寄贈することを提案した。しかしその本當の目的は中國にあり、フィリピンへの巡視船寄贈は中國の南中國海での動向をけん制するためである。
ところが、海洋権益を獲得し、海洋帝國に返り咲くという夢をかなえることは非常に難しい。日本の行動は周辺國の日本に対する警戒心を高めるだけで、「正常な國」になるための畫策は日本を「正常な國」にするどころか、「不正常な國」にすることになる。
「中國網日本語版(チャイナネット)」2012年8月3日