中國網:たしかに社會に生きる學問、社會に役立つ學術という姿が浮き彫りになるようなお話です。
中國における學生間の交流も盛んだとお聞きしております。また、日中國交正常化40周年記念のイベント等があればご紹介ください。
內田:早稲田大學では、「アジア太平洋地域における知の共創」実現に向け、海外大學と教育面での連攜を促進するため様々な共同教育プログラムが実施されています。學生間の交流には、交換留學、TSA(Thematic Studies Abroad)、ISA (Individualized Studies Abroad)、ダブルディグリー制度などが用意されています。とりわけ、北京大學、復旦大學、臺灣大學、シンガポール國立大學との間で実施されている學部生を対象としたダブルディグリー制度は、國家、大學間の枠を越え、アジアで活躍する人材を共同で育成しようとする畫期的な試みであります。また、より多くの學生に中國の本當の姿を知ってもらう目的によって、夏期集中短期留學プログラム「中國を知る」という本學と北京大學との共同プログラムもあります。これは中國語の學習のみならず、中國の多様な文化を肌で実感してもらうために、現地の高校?中學生との交流、少數民族の地域の訪問、工場見學など、留學?観光では味わえない中國を體験できるプログラムであり、毎年參加者が増え、今年は中國語學習未修者からネイティブレベルの幅広い層の學生100名近くの応募がありました。
2012年は日中國交正常化40周年の節目の年に當たります。その記念すべき節目を祝うために、早稲田大學孔子學院を中心とし、関東圏の孔子學院が共同となって、6月16日から一週間を東京文化週間として、様々な日中交流イベントが開催されました。早稲田大學孔子學院では、上海戯劇學院による講演、「メディアと日中関係」というテーマに基づき両國のメディア関係者をお招きしたシンポジウム、次世代を擔う若い學生に日中関係の今後について議論してもらう提言コンテストを開催し、數多くの方に參加してもらい盛大に日中交流40周年を祝うと共に、今後の日中関係についても考えを巡らす契機となりました。