韓國メディアは15日、日本の安倍晉三首相の「731」と書かれた戦闘訓練機に乗った寫真について、「止まらない挑発」と非難した。安倍首相は同日、日本の植民地支配の歴史を否定したことも、橋下徹大阪市長の慰安婦問題に関する発言に賛同したこともないと表明した。
戦闘機の番號に激しい批判
安倍首相の寫真は15日、韓國メディアから激しく批判された。寫真は12日に宮城県松島市にある航空自衛隊の基地で撮影されたもので、首相は當時視察を行っていた。
寫真には、パイロットの制服を著て航空自衛隊の飛行隊「ブルーインパルス」のT-4訓練機の中で笑って親指を上げる首相の姿が寫っている。航空機には「731」の番號が書かれている。
韓國の主要紙は15日、寫真を1面トップに掲載した。「朝鮮日報」は、「安倍氏の止まらない挑発」と寫真説明に記し、「中央日報」は「安倍氏は731部隊の恐怖を復活させた」という見出しの記事を掲載した。
侵略戦爭で、731部隊は中國東北地方で細菌の生體実験を行ったことで悪名高い。
「中央日報」は、與黨セヌリ黨の鄭夢準前代表の言葉を引用し、「安倍氏の行動は想像を絶するもので、ドイツ首相がナチスの制服を著て戦闘機の操縦席に座ればどのような反応を引き起こすか」と論じた。
安倍首相は4月27日、自衛隊の制服を著て日本の最新型10式戦車に乗って記念寫真を撮った。その翌日の「主権回復の日」のイベントでは、「天皇陛下萬歳!」と叫んだ。
また5月5日、首相は東京都內で行われた野球の始球式に背番號96のユニフォーム姿で登場。首相は「第96代首相にちなんでこの數字を選んだ」と説明したが、メディアは、憲法第96條の改正をアピールするためだと分析した。
「朝鮮日報」によると、「ブルーインパルス」の隊員は、同飛行隊は航空機を8機保有し、首相が「731」と書かれた戦闘機に乗ったのは偶然だと話している。日本の防衛省の報道官はAFP通信に対し、「首相が乗った訓練機の番號に特別な意味はない。それ以外のコメントを差し控える」と述べた。