10月1日から始まる國慶節（中國の建國記念日）の長期休暇は観光シーズンで、日本の観光業者と観光地もこれに期待し、多くの中國人観光客を引きつけようとしている。2012年に中日関係が冷え込むと、日本を訪れる中國人観光客が激減した。しかし最近になり、個人旅行に続き団體旅行にも回復の兆しが見えている。橫浜市の中華街なども、中國人を対象とする各種キャンペーンを再開している。日本経済新聞が9月30日に伝えた。

東京で中國人観光客にバスツアーを提供するはとバスは活気を取り戻した。長期休暇中の中國人観光客の予約數は、2012年より70％増加した。富士山遊覧ツアーは、観光客から注目を集めている。はとバスはさらに、山中湖の溫泉ツアーを追加した。

中日友好の象徴とされる橫浜中華街もまた、昨年中斷した國慶節を記念する街頭イベントを再開した。東京メトロもまた、中國の國慶節の當日に中國語のチラシを配布する。東京の民営地下鉄企業の小田急電鉄も9月28日から10月4日にかけて、新宿駅で外國人観光客を対象とする販促を実施し、ハローキティなどの関連商品の販売を予定している。商品にはショッピングに関する中國語の広告が入り、さらに中國語の観光地図などが配布される予定だ。

神奈川県は9月、中國の旅行雑誌の関係者や有名ブロガーなどを県內旅行に招待し、箱根ガラスの森美術館などの見學を実施し、中國人が中國人の視點により中國人に神奈川県の観光情報を伝えることに期待している。

富士山にほど近い山梨県富士河口湖町では、富之湖ホテルの経営者が「今年は観光客の予約キャンセルはないはずだ」と、ようやくほっと胸をなでおろした。中國のツアー客は長期休暇中に、5泊6日のツアーを選択し、バスに乗車し東京近郊から大阪のある関西地方を旅する。10月3日夜は、富士山を目指す観光客數がピークに達する。富之湖ホテルの200部屋は同日夜、中國人観光客の予約でほぼ満室になっている。