南京大虐殺と慰安婦強制連行が、日本の軍國主義が犯した深刻な戦爭の罪であることは、世界によく知られている通りだ。しかし日本の右翼分子は反省しないばかりか、歴史を書き換え、ごまかそうとしている。
一部の日本人はなぜ今になっても、南京大虐殺の歴史の真相を理解していないのだろうか?これは彼らが當時目にしたものが、粉飾された「南京占領」であったからだ。
朝日新聞は1937年12月17日、「皇軍の壯観な南京入城式――鉄蹄軽やかに南京城に入る」という見出しを載せた號外を発行し、中山門入城式の寫真を掲載した。寫真は日本軍が武力で南京突破後、南京城を占領したシーンを再現した。日本軍は世界に手柄をひけらかすと同時に、侵略者の醜い顔を余す所なく露呈した。
12月20日付の朝日新聞は「平和甦る南京《皇軍を迎えて歓喜沸く》」と題する記事で、一面の半分を使った寫真を掲載した。4枚の大きな寫真は、南京が日本軍に占領された後の、「穏やか」な風景を記録した。寫真の中で、日本軍と市民は微笑みながら話をしている。南京郊外の農民は畑で農作業をし、日本軍は南京城から逃げ出した市民を城內に護送している。また露天の理髪店が、正常に開業している。
12月22日付の朝日新聞は「きのうの敵に溫情《南京城內の親善風景》」と題する記事を掲載した。そのうち1枚の寫真を見ると、負傷した中國の軍人が座って並び、古い服を著用し、散漫な目つきをしている。日本の軍人は古い飯釜を使い、彼らに食料を分けている。記事の見出しだけでも馬鹿らしくて閉口させられるが、朝日新聞はこの寫真のキャプションで、「投降した中國の軍人が腹を満たし、穏やかな表情を浮かべる」と解読してみせた。
12月30日付の朝日新聞は、「新年を迎え、南京市民と皇軍の友好が深まる」と題する記事を掲載した。そのうち1枚の寫真では、日本の軍人が靴修理屋の前に並び、高齢者の前に靴修理の道具を適當に並べている。見物していた一般人は両側に立ち、震えて聲を出せなくなっている。この1枚の寫真のキャプションは「兵隊さんお正月に靴の修繕いたしませう」とされており、荒唐無稽で白を黒と言いくるめるようなものだ。
「穏やか」に見える寫真が、侵略戦爭が中國人にもたらした苦しみを隠すことはない。戦爭と恐怖の影がすべての人に落ち、馬車は道端で壊れ、垣根や壁はぼろぼろになっている。人々は粗末な服を著て元気がないが、朝日新聞には「心安らかに暮らしている」と描寫された。日本軍の中國侵略証拠を集めて40年になる佳木斯市の宋金和氏は、「南京大虐殺の真実という鉄の証拠を前にしては、日本の軍國主義のいかなる言い訳も力を失う。これはむしろ彼らの噓をつく偽りの手段を露呈している」と指摘した。
「中國網日本語版(チャイナネット)」2014年6月23日