「中國での數限りない殺人が犯された証拠は山のようにある。なぜこれを認められないのか。非人間的な軍國主義を悔やむことができないとすれば、この民族には希望はない!」(周東葵將軍)
ドキュメンタリーには、日本の政治家のちぐはぐな言動や煮え切らない態度も出てくる。歩平氏は、戦後の反省についてドイツと日本に差があるとすれば、それが最も顕著なのは政治家の問題だと語る。
中國人民解放軍総後方勤務部工程學院訓練部部長を務めた周東葵將軍(93)は、1938年に革命に加わり、抗日戦爭、解放戦爭、抗美援朝戦爭(朝鮮戦爭)に參加してきた。戦爭の時代を振り返る周東葵老人の目元は険しくなり、拳は強く握られていた。南京大虐殺、重慶大爆撃、細菌戦――日本ファシズムの野蠻さ、殘酷さに話が及ぶと、老人の目からは怒りの火光が散りだすようだった。「中國での數限りない殺人が犯された証拠は山のようにある。なぜこれを認められないのか。非人間的な軍國主義を悔やむことができないとすれば、この民族には希望はない!」
だが周老人は言う。間違っていることを認めてこれを改めることができるとすれば、それ以上にすばらしいことがあるだろうか。ドイツ人はひざまずき、過ちを認め、賠償した。ドイツには希望がある。罪を認め、わびるということこそ、日本に求められているのではないか。
「歴史を振り返ることのできない國は、その歴史を再演することになる」。Joerg Wuttke氏は、米國が戦後、歴史に対する徹底的な反省をドイツに迫ったことはドイツの幸運だったと考えている。
「中國網日本語版(チャイナネット)」 2015年6月12日