4. 中國(guó)と日本の実力の逆転をどう考えるか

當(dāng)時(shí)の資料をひもとくと、多くの日本の団體が訪中目的として「中國(guó)による4つの近代化の実現(xiàn)を助ける」「中國(guó)の生産技術(shù)と管理水準(zhǔn)の向上を助ける」「中國(guó)を?qū)g地視察して問題解決の方法を探る」「発展途上國(guó)を援助する」「中國(guó)の日本語(yǔ)教育事業(yè)を支援する」などを挙げていることがわかる。1984年、國(guó)民の平均月収が100元に満たなかった中國(guó)は、間違いなく日本の援助と支援の対象だった。2008年になって日本政府は中國(guó)に対する有償援助をやめた。2010年、中國(guó)はGDPで日本を超え、世界第二大の経済體となった。日中の國(guó)家の実力の逆転を、中國(guó)の巨大な変化を目の當(dāng)たりにしてきた人々はどう考えているのだろうか。

小野寺喜一郎氏の見方は比較的典型的なものといえる。小野寺氏は、人口が多く、土地が広く、物資の豊かな中國(guó)がGDPで日本を超えるのは當(dāng)たり前なことだと考えている。日本人の中にはこれを悲観する人もいるだろうが、多くの日本人はこの逆転を受け入れがたいものとは思っていない。なぜなら中國(guó)の急速な発展と臺(tái)頭こそが、日本により多くのビジネスチャンスと巨大な市場(chǎng)をもたらすものとなるからだ。1990年代中後期から、中日関係は、「援助と被援助」の関係から「ビジネス協(xié)力」の関係へと転換し始め、中國(guó)大陸部には中日の合弁企業(yè)が出現(xiàn)し、低迷していた日本経済に活力を注入するようになった。

荻田氏は、日本の將來の発展にあたっては今後、個(gè)々人の能力がより大切になってくると指摘する。技術(shù)を磨き、日本人にしかできないことをするのが発展の道だ。日本人は転職をしたがらない。現(xiàn)狀に甘んじていると言うこともできるが、転職しないでがんばるからこそ、自らの職業(yè)能力を深めることができるとも言える。日本の「匠の精神」と中國(guó)の「巨大な市場(chǎng)」とが結(jié)びつけば、両國(guó)に恩恵がもたらされることとなる。

中日両國(guó)の國(guó)交正常化から43年が経った。その間には「蜜月」もあったし、「氷河期」もあった。十川美香氏は、仕事の関係でここ數(shù)年、中國(guó)と頻繁に連絡(luò)を取ってきた。「喜びもあったし、摩擦もあった。しかし問題に直面し、これをともに解決していくことで、信頼関係はゆっくりと醸成される」。十川氏は、政府の間の関係もこれと同じで、両國(guó)関係の現(xiàn)狀がいかに生まれたかを問うと同時(shí)に、これを新たなスタート地點(diǎn)として、修復(fù)と改善を模索することこそが解決の手立てとなる。

「中國(guó)の習(xí)近平國(guó)家主席と日本の安倍晉三首相は昨年11月と今年4月の2回にわたって會(huì)談を?qū)g現(xiàn)した。私はこれを、中日関係が改善し始めたシグナルだと考えている」と十川氏は語(yǔ)る。「改革や挑戦を絶えず進(jìn)めることが中國(guó)人の優(yōu)れたところだ。日中間の経済交流を通じて、雙方に改革意識(shí)が生まれることを願(yuàn)っている」

?中國(guó)網(wǎng)日本語(yǔ)版(チャイナネット)?　2015年10月24日