第四の「黨員の厳しい統治」は、すべての改革を正しく実行していくための基本となるものであり、黨員のモラル向上に毅然と取り組むことを意味する。我々外國人研究者からみれば、黨統治の改革は腐敗の減少をもたらし、また政府機関の人事の透明化にもつながるので、これも大いに歓迎はしたい。しかし政治に関する改革で最も期待したいことは、國民の民意を如何に反映した政治を行えるかということである。第四の提言は『民意の政治への適切な反映』である。
現在の中國政府は、インターネットによる國民の聲にかなり敏感になっている。そのためいわゆるネット世論が政治に與える影響は、近年ますます高まっていると言える。しかしそのことと、國民の世論が正しく政治に反映されていることはまた別の問題である。
現在の中國國民の民意は、人民代表などによる組織的な提言と、インターネットなどによる國民一人一人の提言で構成され、その間のシステムが存在しない。中國では今、「協商民主」と呼ばれる新しい民意反映の政治制度を進めようとしている。公民意識の高まった國民をどのように現在の政治システムに組み込んでいくか、世界各國も大いに注目していると思う。
(本文は作者の個人的な観點であり、中國網日本語版とは関係ありません。)
「中國網日本語版(チャイナネット)」 2015年3月11日