溫家寶総理は28日午前10時ごろ、高速列車追突?脫線事故の現場を訪れ、犠牲者に獻花するとともに、國內外向けの記者會見を行った。
中央電視臺記者: 私たちが今立っているこの場所は數日前まで事故の傷跡が殘っていましたが、今ではほとんどその痕跡が見られません。今回の事故の現場処理はあまりに粗雑すぎるという疑問の聲があがっています。さきほど情報の公開と透明性について觸れておられましたが、大事故発生後、政府はどうすれば情報をタイムリーに公開し、透明性を高めることができますか?
溫総理: 事故発生後、胡錦濤主席は、人命救助第一だと直ちに指示しました。この知らせを受け、私はすぐに鉄道部の責任者に電話し、「人命救助だ」とだけ伝えました。さきほど、遺族と面會した際、彼らも同じようなことを言っていました。事故処理の最大原則は人命救助です。どんな手を使ってでも人命を救助しなければなりません。昔のことわざですが、一縷の望みがあるなら、百倍の努力をすることです。この點が果たせたかどうか、鉄道當局は國民にありのまま答える必要があります。処置の第二の原則は、安全検査です。これには証拠確認、調査、分析するため、問題のある列車を停止する必要があります。線路や路盤も検査しなければなりません。こうした処置は極めて重要です。
當然、善後処理の問題もあります。例えば犠牲となった十數人の遺族に対し、人間味のある対応をしなければなりません。私は遺族に、「誰にも両親、夫、妻、子女がいて、家族がいる。家族の命はお金に代えられない」と話しました。だからこそ真摯に対応することです。死者のためにも、生存者のためにも遺物の処理を含め、情理に適った賠償を行うことです。遺物の処理について、財産問題に過ぎないという人もいるかもしれませんが、私はそうは思いません。遺物は家族の思い出です。われわれがどうして遺物を真剣に整理するよう関係部門に要求したか、それは國民に対する責任だからです。
先ほどお話にあった、情報の公開と透明化は非常に重要です。今回の事故をうまく処理できるか、そのカギは事故の真相が明らかになるかにかかっています。そのためにも処理の過程で、タイムリーに正確な情報を発信しなければなりません。
?中國網日本語版(チャイナネット)? 2011年7月28日
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