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米國とイランの戦爭、そう簡単に勃発しない

米國とイランの戦爭、そう簡単に勃発しない。

タグ: 米國,イラン

発信時間: 2012-01-20 16:30:23 | チャイナネット | 編集者にメールを送る

最近ペルシャ灣上空で戦雲が低く垂れこめている。というのも米國とイランがこの地域で頻繁に軍事演習を行い、地域情勢が緊迫した狀態にあるからだ。ただ緊張が続いた後、突然互いに身を低くし、「柔軟」な姿勢をみせる。米國とイランの戦爭はそう簡単に勃発しないとの見方が強い。米國がイランに戦爭をしかければ、次の4つの難題に直面する。

(1)後始末をどうするか?

灣岸戦爭、イラク戦爭、コソボ戦爭、アフガニスタン戦爭といった4つの立て続けの戦爭を見ると、イラクとアフガニスタンの2地域における3つの重大戦爭で、米國は最後手を引けない狀況に直面した。それに比べるとコソボ戦爭の後始末は理想的だったが、それでも妥協の基礎の上だった。後始末の問題をうまく解決できないのに、不用意にイランに戦爭をしかければ、米國はイラクやアフガニスタンよりもさらに苦しい狀況に追い詰められるに違いない。

(2)誰と結託するか?

戦後、米國が単獨で対外戦爭を起こすのは稀で、「大勢でのけんか」を好む。イランというわりと大きな敵に対し、米國が単獨で挑むはずがない。米國の差し迫った問題は誰と結託するかを解決することだ。これまで米國と共に戦ってきたのは主に北大西洋條約機構(NATO)諸國だが、歐州諸國はいずれも経済的に大きな困難を抱えている。こうした情況のなか、彼らが米國に力を貸す能力があるか、そしてそれを望むかが大きな問題となる。イラン周辺の中東灣岸諸國が米國と結託するかは未知數だ。この問題を解決しなければ、後方基地の設置、兵力投入など一連の影響が出る。

(3)反撃防止

イランの手中には現在、原油の輸送路であるホルムズ海峽の封鎖、長距離地対地ミサイルという2つの主な反撃手段がある。

技術的にも能力的にも米國にはイランのこの2つの反撃手段に対抗できる措置があるが、その対抗措置でもこれらの反撃手段を徹底的に解決するのは難しい。ホルムズ海峽の問題だけで、米國とイランは難局に陥るだろう。イランが海峽を完全に封鎖すれば、米國でもイランの妨害を完全に除外はできない。イランは數発の水雷だけでこの水路を危険にさらすことができ、致命的な危険ではないが、十分な面倒を起こせる。この海域の海上保険料を引き上げれば原油価格の上昇につながり、封鎖と同じ効果が得られるからだ。

(4)米國とイランは當分開戦しない

米國はまず経済、外交、政治などの手段を使うだろう。これらの手段を使い切り、それでも思い通りの効果が上がらない場合に最後の手段として戦爭が持ち上がる。今のところ米國の手段はまだ殘っている。例えば、米國のイランに対する経済制裁はまだ極端な狀態に達していない。米國の軍事配備の準備もまだ完全に整っていない。特に情報収集面で、米國の無人機がイランに捕獲されて少なくない難題に直面している。

つまり戦爭は米國とイランの間でそう簡単には起きない。雙方の関係が極度に緊張した後、各自が「柔軟」な態度を見せる根本的な理由はそこにある。

「中國網日本語版(チャイナネット)」2012年1月20日

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