年末が迫る中、世界の大手メディアが次々に行っている今年を振り返る報道では、「中國」がキーワードの1つとなっている。(文:張紅?本紙編集者。人民日報海外版コラム「望海樓」掲載)
第18回中國共産黨大會と指導者の権力の順調な引継ぎが各メディアの「10大國際ニュース」の中でしっかりとした座を占めている。習近平中共中央総書記と李克強中共中央政治局常務委員が様々なニュース人物ランキングに頻繁に登場。先日新華社が配信した人物特別報道「中共上層部の新たな陣容」は海外メディアが転載、論評する注目のニュースとなり、「中國の指導者のイメージがより立體的になった」と彼らを驚かせた。
黃金はどのみち光を放つものだ。堂々たる大國の復興という夢を抱いて、中國は一歩一歩堅実に今日まで歩んできた。中國がいかに控え目でも、世界の視線は、かつて「神秘」のレッテルを貼られたこの大地を否応なしに追っている。
ネガティブなニュースを探すことに熱中する西側メディアは、中國を前にした時、思い悩まざるを得ないかもしれない。彼らの眼前で繰り広げられているのは、1つ、また1つの「驚喜」だからだ。最近、世界は中共新指導部の一挙一動を緊密に注視している。移動時に道路を封鎖しないことや、會議時に原稿を読まないこと。中國版ツイッター「微博(ウェイボー)」上での飾り気のない姿勢や、人物特別報道「新陣容」。全てが彼らの自信と度量を示している。これについて日本の東京新聞は「すがすがしさと親しみやすさ」と指摘。英紙フィナンシャル?タイムズ中國語サイトは「公開と透明性の體現」と指摘した。
世界が注目する中、中國の姿はどんどん立體的になってきている。米誌フォーブス電子版は中國企業の「海外進出」に注目。ニューヨーク?タイムズ電子版は中國ネットユーザーの検索の動向に視線を向け、英紙ガーディアンは、中國が日本に代わって米國以外で最大の映畫市場となることに注目。中國人のクリスマスの過ごし方さえもが多くのメディアが注目している。
英國の大文豪シェークスピアは世界は大きな舞臺だと言った。シェークスピアのこの比喩の背後には、その骨身に染みこんだ西洋式の思考がある。舞臺の上の役者は自ずとできる限り自分を表現する。観衆の注目を得て初めて、成功できるからだ。だがシェークスピアは遙か東方の、數千年の文化の蓄積を持つ中國には異なる思考があることに思い至らなかった。中國は表面上の繁華よりも、著実な成果を重視する。中國は他人から崇拝されることよりも、自らの夢の実現を重視する。