空母が産業にグレードアップを迫る
中國の戦闘機「殲15(J-15)」が空母「遼寧號」の離著艦に成功した。「発艦許可」のサインが「空母style」に変身、中國人の空母熱に火をつけている。熱狂はその簡単なサインだけではない。空母競爭の背後で、高級設備製造業や先端材料學など工業力の競爭が繰り広げられている。
空母産業チェーンの核心技術は、中國従來の「技術を市場に換える」方法ではなかなか難しく、産業はグレードアップを迫られる。そうしたチャンスをつかむには自主開発しかない。
◇空母が産業にグレードアップを迫る
「実際、南中國海問題や釣魚島問題などチャンスはすでに到來している」
中國社會科學院全國日本経済學會の白益民理事は、「こうした領土紛爭が一種の強烈な刺激で、実際に中國人に信號を発しており、本國の軍事力と軍工産業を向上してこそ交渉のテーブルでより多くの発言権が持てる」と指摘する。
「これは一種の強制で、中國の産業のグレードアップを迫っている」。白理事は、「空母は國民経済産業チェーンの中で最も総合的な超大型製品で、各國の空母競爭の背後で、経済力だけでなく、高級設備製造業や先端材料學、燃料工業などの競爭が繰り広げられている。
9月25日、中國初の空母「遼寧號」が就役した。造船業の中國船舶や中船股フェン、材料業界ではHY100やチタン、レアアースなど空母建造のカギを握る特殊鋼材や希少金屬(レアメタル)を扱う寶鋼股フェンや寶鈦股フェン、包鋼稀土、自主革新に頼るカタパルトを製造する東方電気や雲內電力など中國空母産業チェーンの主要株を証券関係者が整理してみると、中國重工、中國船舶、中船股フェン、西飛國際、哈飛股フェン、洪都航空、航空動力等は航空産業チェーンの中でも利益が大きい株で、これらの企業の多くが「中央企業の中の中央企業」に屬し、國家安全保障と國民経済の生命線に関わる重要な國有基幹企業だ。