空母建造によって生まれた1000億元相當の市場の発展は、「市場を技術に変える」という方法が伝統的である。
エコノミストの李才元氏は、中國は過去30年余り、技術を導入し市場を譲るという方法で経済成長を図ってきたが、今は「換えられるものはすべて換えてしまい、殘っているのは換えたくても換えられないもの」だと分析する。
具體的には、伝統産業において、西側は技術特許を握っており、數は少ないが高利益を保証できる「得意分野」であり、中國に譲り渡すことはない。また、軍需産業、航空宇宙産業など、國の安全保障にかかわる戦略的産業やハイテクを譲ることなどもっとあり得ない。
エンジンを例にすると、航空機用エンジンは高溫、高圧、高速回転、高負擔という4つの「高い」技術を要し、國の資源と製造技術の最も先端的な加工能力を試す。ロイター通信は、中國は核ミサイルを開発し、さらに宇宙飛行士を宇宙に送り込んだが、信頼できる高性能の航空機用エンジンをまだ製造できていないと論評したことがある。
今年11月の珠海航空ショーで、中航工業は國産エンジンの模型を展示した。同型エンジンは國産の大型航空機に使用されるという。一方、「環球網」は、中國の最も先進的なエンジンでも、米國とまだ少なくとも30年の差があると分析。
世界3大航空機用エンジンメーカーのロールス?ロイスは、A380に使用するエンジン內部の最高溫度を太陽の表面の半分にし、タービン翼の回転時速を2000キロにした。これにより、中國のエンジン製造が追いつくのは難しくなった。
「技術依存が形成されれば、市場でますます受け身になる。自主開発能力がなければ、得る技術は永遠に低レベルのものであり、人の後を行くしかない」と、白益民氏は話す。
ある高速鉄道のエンジニアも、このような「受け身」の狀態を身をもって感じた。同エンジニアは列車発進前の定期検査で、制御システムの故障に気がついた。本部に報告すると、指示を待つように言われた。つまり「何もしてはいけない」ということだ。
その後、故障した制御システムはメーカーのシーメンスが取り外し、修理のために自國に持ち帰り、中國側には見る機會さえ與えなかった。
「中國網日本語版(チャイナネット)」2012年12月13日