----大使は中日関係についてどのような新しい考えをお持ちか。
重要なのは両國民間の草の根交流の推進だと思う。日中國交正常化以來、雙方は関係改善に少なからぬ努力を払ってきた。だが國民感情には明らかな改善が見られない。このため私は國民間の交流強化がなおさらに必要だと考える。
----大使は以前、南京を訪問された。南京では何を感じ、何を得られたか。今年の「中國巡りの旅」計畫について詳しく紹介していただきたい。
江蘇省訪問は非常に有意義だった。南京訪問の理由だが、まず南京は中國の全ての地區において日本との関係が最も密接だからだ。南京は江蘇省、長江デルタ工業地帯に位置する。現在江蘇省には日本企業7000社余りが投資し、日本人1萬人余りが暮らしている。
私は以前江蘇省の経済顧問を務めた。南京訪問にあたっては、これを機會に中國の最も普通の庶民と交流したいとの考えもあった。南京で私は早朝に公園を訪れ、太極拳を行なう庶民と間近に交流し、觸れ合った。
中國各地をあまねく訪問するつもりだ。新疆ウイグル自治區に遊び、チベット自治區を訪問し、さらに多くの庶民と対面したい。寒い時期には南部へ行き、暖かくなったら中部へ、夏には北部へ行くというのが私の構想だ。もちろん訪問計畫は天候の要素ばかり考慮するわけにはいかないが、重要なのは中國各地に足を運ぶことだ。早朝運動をする庶民とも交流をしたい。
中國巡りのもう一つに理由は、戦爭孤児と関係がある。戦後、日本の戦爭孤児は多くの善良な中國人養父母に世話をしてもらった。こうした養父母はすでに高齢だ。彼らが健在なうちに見舞って、感謝の意を伝えたい。