「福島は安全」身を以ってアピール
善意のこもった同情の意は、日本を苦境から解き放ってくれる。四川省出身者で構成されている「四川同郷會」の賀乃和會長によると、溫総理の避難所慰問は日本國內のテレビ番組で中継放送されていた。地震による津波で甚大な被害を受けた地を視察した溫総理は、常に硬い表情で、住民にもたらした不幸を噛みしめている様子がテレビに映し出された。地震後、福島県は今でも風評被害に苦しめられており、中國首相の訪問は、「福島県は安全、日本は安全」であることを、身を以ってアピールしたと言える。日本が今の難局を脫するのに大きく作用したことは確かである。
具體的かつ実質的な支援方法の提示
日本在住の華人作家?孔健氏によると、中國首相の震災地訪問はスケジュール的にあわただしいものだったが、その間、溫総理は「中國は今後も日本を支援し、震災後の再建をサポートします」といったメッセージを何度も繰り返し述べている。また、テレビ放送を通じて、救援物資の輸送、日本観光ツアーの再開、日本産農作物の輸入制限の緩和、投資?貿易の拡大、防災?救援提攜システムの構築などといった中國の支援計畫を日本國民に伝えている。震災後の生活再建および経済の復興は今の日本にとって最重要事項であり、溫総理が提示したそれらの支援計畫は、今の日本にとって大きな助けとなるはずである。中國の支援は決して口先だけのものではなく、実行可能な具體的な計畫がすでに出來上がっているからだ。日本政府および民間に至るまで、こうした中國政府の支援への賞賛が絶えず、右翼団體などの反中的な組織も全く口が出せないでいる。
責任感の強い大國の懐の大きさを表明