梅雨が過ぎると「蟬の大合唱」が始まる。日本の各地で例年みられるこの賑やかな風物が、今年は靜かだ。最近、日本では「蟬が鳴かない夏」が大きな話題となっている。ネットユーザーの中には蟬が鳴かないのは大地震の前觸れか、もしかしたら放射能の影響かもしれないと心配する聲も上がっている。こうした聲に対し、日本九州大學、昆蟲學の準教授紙谷聡志氏は今年の夏、日本で蟬が鳴かないのは時期が遅すぎたためで、梅雨以前の気溫が低かったことも関係しているという。
日本には、およそ30種類の蟬が生息している。紙谷氏によればほとんどの蟬が梅雨の終わりから鳴き始めるという。日本には多くの都市公園が作られているため、公園の樹木が蟬にとってよい住処となっており、市街地でも蟬の大合唱を聞くことができる。
今年、日本は早めに入梅を迎え、各地で6月下旬頃から気溫が30℃を超える夏本番となった。蟬の聲の風物はこの時期を逃してありえない。このような非日常の事象がネットで物議を巻き起こしたというわけだ。ネット上では「夏なのに蟬が鳴かないのは大地震の前觸れでは?」とか、「蟬が靜かなのは放射能の影響?」などという聲が聞こえてくる。
京都大學大學院動物生理學の沼田英治教授は、「阪神大震災の前年、1994年の夏も確かに蟬の聲は靜かでした。全く関係ないとはいいがたいが、昆蟲が一年前に地震を感知できるとは、想像しにくい。」という見解だ。前述の紙谷氏も大震災と放射能は蟬の進化で非常に珍しいことだから、蟬が地震や放射能を感知できるとは思えないという。また、長い目で見れば、放射能も蟬のDNAに影響しないこともないが、こんなに早く蟬が消えてしまうことはないという。
また、今年の夏は日本で蟬が鳴かないのではなく、鳴く時期が遅くなっているのかもしれない。今年、3月から5月、日本では気溫がかなり低めだったので、土から出てくる時期が遅くなっているのではとも。
紙谷氏によれば、蟬は地面から出てくるまで、土の中で5年から8年成長する。その年の春から梅雨までの気溫の影響を大きく受ける。今年の3月から5月は、東京、大阪の平均気溫は平年より最大で1.3℃低かった?!弗ⅴ芝楗讥撙弦话愕膜?月上旬から鳴き始めます。今年は、3月、4月の気溫が低かったので土から出てくるのが遅くなっています。暑くなって出てきたのでは間に合いません。」という。
「今、蟬は鳴き始めました。福岡のクマゼミは今週末がピークです?!工燃埞仁悉悉い?。
「中國網日本語版(チャイナネット)」2011年7月21日