日本の右傾化の加速に伴い、安倍首相は政治家からの支持を取り付け、自民黨內で異例のスピードで出世した。2006年に発足した安倍內閣は短命で、安倍首相の本性が露呈される前にあっけなく解體された。
このほど新たに発足した第二次安倍內閣は、歴史を逆転させようとしている。安倍首相の自信はどこから來るのだろうか。まずは、いわゆるアベノミクスだが、金融緩和策と大規模な財政刺激策が段階的な成果を獲得しており、各種経済指標も上昇傾向にある。これは內政にとって、一つの支柱である。外交面では、この約半年間で中國周辺國を外遊し、中國を囲い込む外交を展開している。
この外交は我々から見ればそれほど成功を収めていないが、日本國內では成功したと見なされている。これにより安倍首相は、國內政治で奇跡的な成果を獲得し、支持率が約70%に達した。日本政府の支持率は近年、低迷を続けていた。多くの首相は20?30%の支持率で推移していたが、安倍首相は奇跡的な高支持率で就任し、著実に前進している。安倍首相は日本を大國にし、軍事強國にしようという目標を推進する力を得ている。
安倍首相が2006年に就任し2007年に辭任してから、毎年政権交代が生じており、日本國民もこれを當たり前のこととしてきた。日本國民は、「今年の首相」についてあれこれと論じ、さながら今年は戌年か、豚年かと干支について話し合っているかのようだった。そのため安倍首相は、毎年繰り返される政権交代の流れを打破しようと心に決めている。