■主な著書
1.「論説體中國語読解力養成講座」 東方書店
2.「ビジネスリテラシーを鍛える中國語Ⅰ?Ⅱ(共著)」 朝日出版
3.中國時事問題解説「現代中國放大鏡」第一巻~第十三巻(毎年発行)
4.時事中國語教科書(共著)1996年~(毎年出版) 朝日出版
5.「知りたいことがしっかりわかる実戦中國文法」 朝日出版
<翻訳/監訳>
1.「必読!今、中國が面白い 中國が解る60編(シリーズ)」(訳:而立會) 2007年~(毎年出版)日本僑報社
2.「『氷點』停刊の舞臺裏」(著:李 大同、訳?而立會) 日本僑報社
<書面語(論説體)中國語の実例↓>
(1)単語レベルの指摘例
“學生”:日本語では、小學生は「児童」、中學、高校生は「生徒」、大學生は「學生」。
“承諾”:日本語では「約束」「公約」
“深刻”:「深い」。日本語の「深刻」は中國語の“重大”“嚴重”
“協議”:日本語は“合意”“協定”
“試驗”:日本語ではよく「実験」。例:“核試驗”は「核実験」
“表示”と“表明”:中國語では一般に人は“表示”で、データは“表明”。人で“表明”を使うのは、何かの事実を明らかにするときだけ。日本語では人は「表明」で、データは「表示」。その逆は絶対に使えません。
“國家”:中國語の“國家”は単複同型。したがって、“亞洲國家”は「アジア諸國」。
(2)フレーズレベルの指摘例
①[動詞+結果補語“好”]の訳し方:「ちゃんと(しっかりと)Vする」
②[V1+V2+共通の目的語]:「~をV1し、V2する」
③[動詞“結合”+目的語]の訳仕方:「~を」では誤訳になる。「~に(~と)結びつける」
④“令人~”:見かけは使役文だが、“人”が話しても含む不特定多數を指すので、受け身に訳すとうまくいくことも多い。例:“令人吃驚”「人をびっくりさせた」→「びっくりさせられた」
⑤“增加了一倍”“增加到兩倍”:どちらも「2倍になった」。中國語はよく“增加了一倍”のように、増加分で倍數を表示することがあるが、日本語では、「何倍分増えた」と増加分を倍數で表示することはほとんどしない。
(3)文全體の構文の指摘例