今日、世界の世論において日本の高官の信望は比較的厚く、日本國內(nèi)では、公務(wù)員は保証人、借入人になると、その他の職業(yè)の人よりずっと信頼される。日本で生活する中國人も、日本政府の公務(wù)員に対する要求は厳しいと感じている。その原因を究めると、およそ獨(dú)特かつ有効な汚職取締りの措置と無関係ではなく、數(shù)十年にわたる練磨を経て、日本には一つの立體化された汚職?腐敗取締りシステムが形成された。
このシステムは主に、高効率かつ獨(dú)立した司法機(jī)関、優(yōu)れた監(jiān)察體制、比較的完備した法體系、世論による監(jiān)督からなる。
獨(dú)立した司法機(jī)関とは、司法(裁判所)は立法(國會)、行政(政府)とともに獨(dú)立しているため、事件の処理に當(dāng)たっては立法や行政の規(guī)制や干渉を受けることはないというものだ。従って、腐敗?汚職行為を働いた政治家に裁判官が有罪判決を下すケースが比較的多く、しかも報復(fù)を受けることもない。東京地裁と大阪地裁には「特捜部」が設(shè)置されており、主に高官が関わった事件の調(diào)査に擔(dān)當(dāng)する。田中角栄が関わった事件は恐らく、獨(dú)立した司法機(jī)関を明確に示した初めての重要な事件と言えるだろう。それは「第二の家庭」を背景にした収賄事件だった。賄賂は長年にわたる愛人の秘書を通じて手にしたものだからだ。日本人は、まさに司法機(jī)関が政府機(jī)関の一部でないからこそ、高官の腐敗?汚職行為の取り締まりに當(dāng)たっては、たとえ家族が事件に関わる難しい事件であっても、司法機(jī)関はどこまでも追及し、最終的に調(diào)査を終えることができる、と考えている。
日本の高官監(jiān)察システムは確かに優(yōu)れている。大多數(shù)の國と違い、日本政府は獨(dú)立した監(jiān)察機(jī)構(gòu)を設(shè)けており、各省庁を通じて「自粛的」な監(jiān)察を行っている。各省庁の內(nèi)部監(jiān)察は比較的厳格だ。內(nèi)部監(jiān)察が一旦、機(jī)能を失えば直接、法的手続きに入るリスクがあるからだ。こうなれば、行政システムでは制御できず、関係する省庁の信望と業(yè)績にも重大なダメージがもたらされる。監(jiān)督は層的に脆弱そうに見え、実際にはむしろわが國の責(zé)任制に類似しているようだが、その度合いは強(qiáng)化されている。