中國は臺灣への武器売卻をなぜこれほど気にかけるのか?原因は武器売卻支持者が言うように北京がこの島を軍事征服しようとしているからではない。北京はワシントンが「1つの中國」への平和的移行を遅らせていると非難している。また「1つの中國」は最近の経済的つながりの急速な強化によって、北京でも臺北でも支持が高まっているのだ。
北京から見ると、1895年に日清戦爭終結の代価として日本への割譲を余儀なくされて以來、臺灣は常に民族主義上の切実なプライオリティーであり続けた。中國人からすれば、臺灣が過去に受けた屈辱が過去の政権の無能さを象徴するように、統一は強大な中國が世界の舞臺に到著したことを示すものとなる。
北京は臺灣への武器売卻が1982年8月の「中米共同聲明」に直接違反すると繰り返しワシントンに指摘してきた。米國は同聲明で「臺灣への武器売卻を段階的に減らしていき、一定の時間を経てこの問題を最終的に解決させる」と宣言している。
だが武器売卻支持者は1982年の共同聲明は、「臺灣に十分な防衛能力を維持させる」ための武器供與を認めた1979年の臺灣関係法と衝突すると主張している。だが過去數十年間の「十分」な能力は、現在の経済?政治関係の緩和によって不必要なものと化している。ビル?オーウェンズ元統合參謀本部副議長が少し前に述べたように、臺灣関係法は今や「利益より弊害が大きく、この時代遅れの法律の真剣な見直しが極めて必要」なのだ。