『フランス通信社』が22日に「中韓はサミットで日本を支援する」と伝えた直後、中國の溫家寶総理、日本の菅直人首相、韓國の李明博（イ?ミョンバク）大統領が記者會見で笑顔で握手する寫真がメディアに公開され、「団結」は西側が今回の中日韓首脳會談を議論?分析する際のキーワードとなった。米『ニューヨーク?タイムズ』は、「団結」は3人の指導者が21日に福島の被災地を訪問したことに現れているとした。震災後に外國の指導者が被災地を訪問したのはこれが初めて。『ユーロニュース』は、「団結」は中韓の指導者が過去の恨みと主権爭いを棚上げし、不愉快な話題を極力避け、サミットに苦しい時期を共に乗り切るという感動的な雰囲気を作り出したことに現れていると見る。

ロシア『RIAノーボスチ』は、今回の中日韓首脳會談の主な成果は震災復興、原子力安全、災害防止協力などの面で共同宣言が発表され、そのほかにも中日韓自由貿易區の建設などに関して多くの共通認識に達したことだと伝えた。日本『毎日新聞』は22日の社説で、「東日本大震災の発生後、中國と韓國での関心は強く、官民挙げての支援活動をしてくれた。會談期間中、中韓首脳は被災地を訪問しただけでなく、日本の食品の輸入規制を適度に緩和し、さらに日本への観光を復活させたい意向を示した。今回のサミットは中日韓の國民感情のしこりを取り除く機會になる可能性がある」と論じた。また、TBSなどの多くの日本メディアも同日、會談で中日韓の友情が示されたと稱賛した。

中國外交部が溫家寶総理の訪日に際して行った記者會見で、西側メディアの間で関心が高い釣魚島などの中日間の敏感な問題が會議で話し合われるかについて、中國側は否定した。日本の外務省も『環球時報』に対し、領土問題が今回の會議の議題にならないことを明らかにした。ところが日本『産経新聞』は、首脳會談で領土問題を主要議題から外したことを「菅首相がパフォーマンスにこだわったことの代償」と非難し、日本が中韓から他に譲歩を迫られる可能性も十分あると見ている。さらに、韓國の國會議員が22日にロシアビザを持って北方四島（ロシア名：南千島諸島）を訪問することについて、「抗議一つしなければ日本の國際的地位をさらに失墜させかねない」とした。『産経新聞』編集委員の田村秀男氏は22日に発表した文章の中で、「中國が日本を安く買う」ことに懸念を示した。田村氏は、「『3?11』の後、日本という國と國民が貧しくなることは火を見るよりも明らか。中國は弱る日本をマネー力にもの言わせて、安く買いたたくだろう。政府と日銀の首脳とも無為無策を続けるなら、即刻退場すべきだ」と論じた。

関連ニュース

• 中韓首脳の福島訪問　中日韓、共に有益
• 中日韓FTAの進捗が速まった背景
• 中日韓首脳會議、管政権の?救いの糸?となるか
• 中日韓、原子力安全で協力強化　早期通報の枠組みづくりへ
• 中日韓自由貿易區交渉が來年開始へ　溫家寶総理
• 溫総理、中日韓の連攜強化を呼びかけ
• 第四回中日韓首脳會議、東京で開催
• チャンスと圧力を同時に抱える中日韓協力
• 中日韓首脳會談、3つの見どころ
• 溫総理の首脳會議出席、中日韓協力基礎固めの旅
• 溫総理の中日韓首脳會談出席 外交部のブリーフィング
• 中日韓首脳會談で日本は打算的になるべきでない
• 中日韓首脳會談、防災?原子力安全分野の協力促進
• 中日韓、自國通貨決済で國際通貨體制に挑戦
• 中日韓財務相、東アジア地域の協力を討議
• 中國學者、東アジア共同體で中日韓の役割を強調