丹羽宇一郎駐中國大使が15日、北京から東京に戻った。玄葉光一郎外相によると、大使を一時(shí)帰國させたのは中日関係の現(xiàn)狀や今後の直接対話、特に近ごろの釣魚島「國有化」をめぐる問題で、中國側(cè)の動向を知るためである。
大使の「臨時(shí)召還」という日本の行動はすぐに世界から注目を集めた。朝日新聞社は中國版ツイッター「新浪微博」で、「一部の中國メディアが丹羽大使の一時(shí)帰國を『召還』と報(bào)道したことに異議を唱え、一部の中國のネット利用者に日本の行動が中國に対する強(qiáng)い外交的抗議だと誤解させることになる」と書き込んだ。
一國の政府が國外にいる大使を「召還」したことは重要な外交措置であり、一般的にその國に対する強(qiáng)い不満を示し、明確なシグナルを伝える一種の手段である。各國間の大使「召還」の背景と政策面の思慮は異なり、形式もやや異なる。外交的抗議、外交レベルの引き下げ、外交関係の斷絶さらには宣戦を伴うことがあるが、婉曲な言葉で発表されることもある。
今回の日本による大使の「臨時(shí)召還」は、東京都と野田政権の釣魚島問題における一連の不適切な言動が中日関係を緊迫化させたときに行われた。中國の漁業(yè)監(jiān)視船が釣魚島周辺海域で巡航し、雙方が海上で対峙するなど、両國の外交において爭いが絶えないときに日本が駐中國大使を「臨時(shí)召還」したことは、中國に対する抗議、不満、示威を意味しているととられやすく、一部の國民に中國に対する「強(qiáng)硬」な一面を示すことにもなる。そのほか、丹羽大使は先月、「東京都が進(jìn)める島購入計(jì)畫は中日間に重大な危機(jī)をもたらす」と公に批判した。このような「相手側(cè)を支持する」態(tài)度は日本政府と一部の民衆(zhòng)の気分を害し、「臨時(shí)召還」は「戒め」と見ることもできる。
「臨時(shí)召還」について、日本の外務(wù)省幹部は15日、中國に対する抗議ではないと表明。丹羽大使は16日に中國に戻ることになっており、外相は大使に日本の考え方を正しく中國側(cè)に伝達(dá)するよう指示した。日本側(cè)は「臨時(shí)召還」の外交的意図を極力ぼかしたい考えのようだ。日本政府の大使「臨時(shí)召還」の決定が大使本人、國內(nèi)、中國のどれに向けたものであっても、中國は気にする必要はない。中國も日本側(cè)の釣魚島問題における考えを知りようがなく、日本側(cè)が釣魚島問題で中國を挑発することの深刻性を認(rèn)識できるか、中日関係の大局を考えて釣魚島「國有化」などの誤った言動をやめることができるかだけを気にすればよい。
大使の北京帰任後、日本政府が問題の適切な処理に取り掛かり、矛盾を激化させようと思わなくなれば、このわずか2日間の「大使召還」は実りあるもので、無駄ではなかったといえる。
「中國網(wǎng)日本語版(チャイナネット)」2012年7月16日