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平和憲法 日本は何を得て何を失ったか(一)

平和憲法 日本は何を得て何を失ったか(一)。 日本が平和憲法により豊かな収穫を得た今日、また何かを失おうとしているのだろうか。日本は経済面で成長?成熟したが、精神面ではまだ成長?成熟していない。このような成熟は自らの過去の過ちを反省することによって実現されるからだ…

タグ: 平和憲法  右傾化 大日本主義 小日本主義

発信時間: 2013-05-23 11:02:22 | チャイナネット | 編集者にメールを送る

馮昭奎

このほど日本の政治右傾化が言いはやされている。自民黨の高市早苗政調會長は村山談話の改正を主張し、日本維新の會の共同代表の橋下徹氏は慰安婦制度は必要と述べ、もう一人の共同代表である石原慎太郎氏は日本は軍事國家になり核武裝を議論すべきと主張している。これらの件から、日本が実に厄介な國であることが感じられる。19世紀末より、日本が勝利の絶頂と失敗の谷底の間で大きく浮き沈みし、無茶を繰り返した事実から、「厄介事」が日本にどのような結果をもたらしたかを検討することは、日本の前途を展望する一助となる。

日本は1895年に甲午戦爭(日清戦爭)に勝利し、1941年12月にパール?ハーバーを奇襲した。日本はその対外戦爭の道で、勝利を続けた。しかし「高く登れば、強く叩きつけられる」ように、日本が軍事勝利の絶頂に達した時は、全面的失敗の谷底に落ちるターニングポイントであった。1945年の第二次世界大戦の終戦まで、日本は悲慘な敗北を繰り返した。

侵略戦爭を通じて、日本は海外で土地?資源?賠償金といった多くの「収穫」を手にした。しかし「塞翁が馬」の故事にもある通り、馬を得たことが良い事とは限らない。戦前の日本は、道義?人心?理性といったより重要で深刻なものを失ってしまった。これらには致命的なものが含まれており、世界の反ファシズム戦爭の怒りの炎を形成し、日本の多くの都市を火の海?廃墟とした。日本人の生命?財産が戦爭により損失を被ると同時に、國家としての主権を失った。

日本軍國主義の復活阻止を主旨とする平和憲法は、連合國の占領下で作成された。まさにこの平和憲法こそが戦後日本に「果報」をもたらし、日本に平和発展の道を歩ませ「経済大國」に成長させ、先進國の仲間入りをさせた。1950?60年代に日本は高度経済成長を実現し、西側諸國の「経済優等生」となった。80年代後期に、日本は世界最大の債権國になった。世界トップ10の銀行は、すべて日本の銀行によって獨占された。豊富な資金を獲得した日本の投資家は、全米10%の不動産を買い占めた。

得たことにより失われ、失われたことにより得るという歴史がまた一回りした。歴史は新たなレベルから人々に対して、半世紀以上前の古い問題を繰り返させている。日本が平和憲法により豊かな収穫を得た今日、また何かを失おうとしているのだろうか。日本は経済面で成長?成熟したが、精神面ではまだ成長?成熟していない。このような成熟は自らの過去の過ちを反省することによって実現されるからだ。ところが日本人は過去に犯した過ちを真剣に反省しようとしない。そのため彼らは、アジアの侵略された國家と日本を含む多くの民衆の命と血により手にした平和憲法が、日本やアジアにとってどれほど尊いものであるかを理解していない。この平和憲法という貴重な「収穫」を理解せず、これを捨てることによって、日本は何を失うだろうか。

 

平和憲法 日本は何を得て何を失ったか(二)

 

「中國網日本語版(チャイナネット)」2013年5月23日

 

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